溶射とは?
特 性 | 加工工程 | 加工例 |
4−1.溶線式フレーム溶射 | |
代表的なガス式溶射法の一種であるよう線式フレーム溶射法は、酸素−アセチレン あるいは酸素−プロパンなどによる燃焼炎(フレーム)中に洗浄の溶射材料を 連続的に送る事により溶融させ、圧縮空気で微粒化された溶融粒子の投射により 成膜する。溶射材料として亜鉛、アルミニウムのような低融点材料から炭素鋼、 ステンレス鋼、モリブデンに至るまで洗浄に加工できる金属材料は溶射ができる。 線状化が難しいセラミックスやサーメット材料はフレキシブルチューブに充填して 溶射される。溶射装置が可搬で現地施工ができる、基材温度を上げることなく 施工できる、溶射皮膜の厚さを広い範囲(0.1〜10mm)で選択できるなどの 特徴を有する。 |
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4−2.溶棒式フレーム溶射 | |
フレーム溶射の一種であるが、4.7〜6.0mm径の棒状に加工した酸化物 セラミックスを酸素−アセチレン炎中に連続的に供給して溶融し、圧縮空気による 微粒化と投射により成膜する。酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化クロム など酸化物セラミックスが溶射される。完全に溶融された材料だけが溶射 される為、溶射皮膜は未溶融粒子を含まず粒子間の結合力が高い為、比較的 靭性に富んだ皮膜が得られる特徴を有する。 |
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4−3.粉末式フレーム溶射 | |
酸素−アセチレン(又は水素、プロパン)炎中に粉末状の溶射材料を投入し、 フレーム中で溶融させると同時に燃焼ガス流により加速させ、溶融粉末を 基材に衝突させて成膜する。ほとんど全ての金属、合金、サーメットが溶射 できるが、一般的には溶射後に再溶融処理をする自融合金溶射、ニッケル グラファイトなどのアブレイダブル溶射、又はプラスチック溶射に広く利用 されている。溶射ガンが軽量で取り扱いが容易であること、溶射効率が比較的 高い事、騒音が少ないなどの特徴を有する。 |
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